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入院中の食事

病院食は、一般的な食事とは違い、入院患者さんの体質や病状に応じて作られています。食べやすいようにと、歯ごたえのある食べ物は避けられており、また香辛料などの刺激物も控えられています。味も薄味となっていることが多く、そのため『病院食は美味しくない』と感じる人が多いようです。

入院中の食事

 

病院によっては、病院内に調理場があり、管理栄養士の指導の下、その病院内で調理されることがありますが、現在はコストや安全面などのリスク管理の問題から、外部委託(セントラルキッチン)への外部委託が進んでいます。

【入院時食事療養費制度】

入院した際の病院食については、入院時食事療養費という制度により、保険給付が受けられます。

【病院食の種類】

  1. (1)一般食:特別な栄養成分の制限または強化のない患者に提供する食事。常食・軟食(お粥)、流動食に分類されます。
  • 常食
    1400〜2000kcalの食事
  • 軟食(軟菜食)
    柔らかい素材を使用した食事。舌でつぶせる柔らかさなので、歯がない患者さんや食事が硬くて食べにくい患者さん向け。
  • 分粥食(7分、5分、3分、全粥)
    全粥→3分→5分→7分→米飯の順に硬くなっていきます。
  • 流動食
    噛まなくても飲み込める食事。
  1. (2)特別食:患者個々の状態に応じて、医師の発行した食事箋に基づいて、治療の一環として提供される食事。

【特別食の種類】

  • ①嚥下訓練食
    嚥下困難(飲み込みが悪い)患者さんのためにある食事。
    ゼリー、ペースト、きざみ、軟菜食と段階的にあり、ST(言語聴覚士)が嚥下訓練をしながら患者様一人ひとりに見合った摂食時の姿勢や食形態の調整、さらに、実際に食物を用いて嚥下訓練などを行います。

  • ②エネルギーコントロール食(カロリーコントロール食)
    基本的に800〜2000kcalの7種類があります。
    糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肥満のエネルギー制限食になります。

  • ③蛋白コントロール食(タンパクコントロール食)
    主に腎臓の疾患や肝疾患などでタンパク質、塩分、エネルギーのコントロールが治療上必要な患者さんに提供される食事です。

  • ④脂質コントロール食
    脂質5〜40gに調整されています。
    主に膵臓や胆嚢に疾患があり、脂質の制限が治療上必要な患者さんに提供される食事です。

  • ⑤塩分エネルギーコントロール食
    主に生活習慣病などでエネルギー量と塩分コントロールが治療上必要な患者さんに提供される食事です。塩分量が1日6g未満に制限されています。薄味ですが、出汁を効かせるなど工夫して味を調えています。

  • ⑥肝臓食
    肝臓の状態によって、食事内容が変わってきます。

  • 肝臓Ⅰ度:脂質制限があります。
  • 肝臓Ⅱ度:特別な制限はありません。
  • 肝臓Ⅲ度:高タンパク食にしてあります。
  • 肝不全 :塩分とタンパク質が制限されています。

  • ⑦胃・十二指腸潰瘍食
    胃・十二指腸の粘膜が障害されているため、胃・十二指腸の粘膜を刺激する食品や胃酸分泌を高める食品を控え、消化を良くするために脂肪・食物繊維の少ない食事になっています。また栄養状態の悪化を防ぎ、潰瘍を早く治すためにもバランスの良い食事になっています。
  • ※おやつが付かないことが多いです。

  • ⑧加熱食
    抗癌剤治療や造血幹細胞移植では、副作用による骨髄での細胞増殖抑制により、白血球などの免疫細胞の減少をきたすことが多くあります。白血球やリンパ球などが減少することで免疫不全状態が生じて感染しやすい患者さんに対して、食事からの感染を防ぐために加熱殺菌処理された食事が提供されます。
    加熱食は、クリーン・ルーム(無菌室)に入室された患者さんが対象となることが多いです。

  • ⑨低残渣食
    胃腸に負担をかけないように調整した食事です。日常の食事で胃腸に負担をかける成分である食物繊維、脂肪の多い物、刺激の強い物、極端に冷たい物を控えた食事です。適用される疾患は、吸収不良症候群、Crohn病、潰瘍性大腸炎、その他胃腸の疾患などがあります。また、腸切除などによって腸に炎症が起きている場合や腹部の手術前など胃腸の内容物を減らす際にも提供される場合があります。

【看護師からの一口アドバイス】

病院の食事は、味が薄めだったり出汁があまり効いていなかったりと口に合わないことがしばしばあります。血圧や血糖値に問題がなく、医師や看護師から許可が得られたら、ふりかけなどを使用しても構いません。

※高血圧や糖尿病、その他栄養管理が必要な患者さんの場合は、持ち込みは原則禁止となります。

【看護師オススメのふりかけ】

入浴について

入浴しなかったらどうなる?

身体や頭皮がかゆくなりますし、フケが出てきます。
 体臭も出てきますし、皮膚はツヤやハリがなくなります。
 何より気持ち的にも不快ですよね。特に夏場はいくら空調が効いているとはいえ、毎日お風呂には入りたいものです。
 清潔にもしておきたいですし。

【頭皮のかゆみやフケ対策に】

入院中は、環境の変化やストレスによって頭皮のコンディションも悪くなりがちです。お風呂の時間も短いことが多いので、フケやかゆみが生じやすくなります。このオクトシャンプーは値段もそれほど高くないにも関わらず、明らかにフケや痒みが改善します。その秘密は、「オクトピロックス」のもつ殺菌・抗酸化作用です。地肌のすみずみまで効果的に働き、フケ・かゆみを抑制します。頭皮の脂もしっかりと洗浄し、香りも強くなく、全く気になりません。頭皮のにおいも取れるので、入院中に限らず私生活でもオススメです。

持田製薬という製薬会社が販売している、薬用シャンプーです。フケの原因菌であるマラセチア属真菌の増殖を抑える『ミコナゾール硝酸塩』を配合し、フケやかゆみを防ぎます。低刺激性なので、頭皮にも優しく、すすぎ落ちも良いため頭を洗った後のスッキリ感はやみつきです。脂っぽい地肌の人には、絶大の効果を発揮し、同じくカビによって起こる脂漏性皮膚炎に対しても効果があります。低刺激性で肌にも優しいため、子供からお年寄りまで、安心して使用できます。

お風呂へは入れるの?

入浴ができるか否かは病状によって変わってきます。
 手術前は多くの場合、入浴は可能なことが多いです。
 手術後は主治医の許可が必要です。
 入浴は血圧や脈拍が上がり体力を使いますし、湯船は感染のリスクもありますので、必ず主治医への確認が必要です。

入浴できる場合

病院での入浴は、利用できる時間が決まっています。
 家のようにゆっくりは入れません。
 その中で1人の時間枠が決められており、ナースステーションや浴場に時間割を書いたボードがあるので、それに名前を書いて予約します。
 私が入院した病院は1人30分枠でした。友人が働く病院も同様だそうです。午前10時から16時の間で30分刻みの所が多いです。
 午前は男性で、午後が女性でした。また、介助が必要な人が朝か夕方に入浴していました。男女ともに同じ入浴場で、浴槽にお湯も張っていますが、時間が限られているので、シャワーのみにされる方が多いです。
 入院部屋が個室の場合、シャワーが室内にある場合もあります。

点滴中の入浴

点滴を止めてチューブを外して、点滴の針を腕に固定し、粘着シートを貼ります。その上からビニールを巻きつけテープで止めます。
 もしくは、点滴の交換時に入浴が可能かもしれません。
 看護師さんに言われることはないですが、止めた部分が気になるようであれば、なるべく濡れないように気をつけると、なんとなく安心します。
 手術の跡は防水テープを貼ってカバー出来ます。

入浴できない場合

清拭
 温かいタオルで看護師さんが拭いてくれたり、小さな桶にお湯をためて足浴をしてくれたりします。

  • 蒸しタオルの作り方

電子レンジが使用できる場合

  1. 1)タオルは水またはぬるま湯で濡らし、硬く絞ります。
  2. 2)ラップはかけてもかけなくてもかまいません。レンジの匂いがつく場合もあるので、耐熱用の袋に入れるのもひとつです。
  3. 3)電子レンジ(500w又は600w)で1分程度温めます。始めは短い時間で温めて温度を確かめながら、追加で温めると良いでしょう。
  4. 4)取り出す際はやけどに注意しながら端っこを持って取り出しましょう。取り出したら熱いので、少し冷まします。タオルを広げて2、3回上下に振ると冷めます。

注意点

  • タオルは体を拭くものですので、綺麗目なものを用意します。
  • タオルは加熱しすぎないようにしましょう

電子レンジが使用できない場合

45〜50度のお湯を用意します。タオル全体を浸してしまうと、熱くて取り出せないので、タオルの端は濡らさないようにすると良いです。
 火傷する程の水温にする必要はありません。

その他、ウェットティッシュや汗拭き用のもので拭くのもひとつです。

  • ドライシャンプー、水のいらないシャンプー

私も使用してみたのですが、使用する前は、使用して反対に頭がかゆくなったりしないだろうか、成分が頭皮に残るのだろうかなど不安がありました。
 そのため、まず、成分を確認しました。
 主な成分は、エタノールと水です。手に取るとアルコールの匂いがしっかりわかります。
 市販のものは泡タイプやミストタイプがあります。
 私はミストタイプを使用しました。

使い方

  1. 1)適量手に取り、頭皮全体につけます。
    私も使ってみましたが、髪の毛が濡れておらず、使用方法に記載している回数より多めに使いました。
  2. 2)軽くマッサージをします。
  3. 3)髪が湿るのでタオルで拭く、もしくはドライヤーで乾かします。

使い心地・感想

実際の入浴後のように、さっぱり!とまではいきませんが、頭皮が少しスーッとする感じで、お風呂へ入れない時はとても助かりました。
 また、匂いが軽減され、髪のベトつきも軽減されたように感じました。

入院中の化粧

普段人前で化粧をしていると、すっぴんで外出するということはとても抵抗があります。すっぴんは別人で自信がなく、友達の前でもすっぴんは見せない!なんて人もいます。
 化粧ができるかどうかは、女性にとって大変気になることです。

  • 化粧がダメな理由

  • 入院中の化粧がダメな理由は、顔色や唇の色で健康状態を確認する為です。
     例えば、ファンデーションやチークを塗っていると、その化粧の色で、顔色が隠され、状態の変化を見えづらくします。
     口紅も同様で、唇の色が隠れることで状態の変化の察知ができません。
     病院では主治医や看護師が日々の状態を確認しますが、挨拶するだけでも患者さんの状態や顔色など確認しています。
     早期に状態の変化を察知することで、適宜対応が可能です。

  • 病院で化粧が禁止されている?

  • 入院中の化粧がダメな場合、入院時の説明文やホームページで「入院中の化粧はご遠慮ください」と記載されています。
     理由は上記にあげた通りです。
     化粧だけでなく、マニキュアが禁止されている病院もあります。
     例えば、酸素量を測る装置を装着することがありますが、マネキュアをしていると正しく測れないことがあります。
     病院によって違うので、入院時に確認しておくと良いでしょう。

  • 全く化粧をしてはダメなの?

  • 化粧水・乳液等の基礎化粧品の使用はかまいません。
     病院は空調を管理しているため、乾燥しやすいですので、保湿をすることは大事です。
     唇はリップをつけて対応しましょう。リップも色つきのものがありますが、入院中は無色のものがよいでしょう。
     また、化粧がダメという規則がなければ、眉を書くことはかまわないでしょう。眉を書くと書かないとでは印象が全く違いますよね。眉を書いたからといって、様子の観察ができないわけではないので大丈夫です。

    入院中は、周りの人もすっぴんでいることが多いです。ばっちり化粧をしていると反対に浮いてしまいます。パジャマにばっちりメイクは、想像してみると少し変ですね。ばっちり化粧をすることは避けた方が良いでしょう。濃い化粧をしていると、落とすよう注意をされることもあります。
     また、化粧を落とすことも大変です。体調が悪い時にそのような体力も残っていないものです。
     手術後など持続点滴をしていたり、痛みが強いと化粧をすること自体、難しいです。
     せっかくなので、すっぴんで肌を休めるという考えもひとつですね。

    でも、病院内はとても乾燥しています。
     基礎化粧品(化粧水・乳液等)は準備しておきましょう。

  • 退院の時は化粧をする?

  • 入院から解放されるということで、気持ち的にも化粧をしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。退院祝いで外食するなんてこともありますしね。
     退院時に化粧をするしないは、どちらでも良いです。
     帰ってすぐ休むことを考えると、すっぴんの方が楽です。痛みが残ったまま退院される場合、帰ってから化粧を落とすことが大変です。

    出産後の退院であれば、写真を撮ったりするので、化粧をしておきたいという方もいらっしゃいます。ただ、赤ちゃんが触ることも多いので、赤ちゃんと肌を触れ合うことを考えるとすっぴん〜ナチュラルメイクで十分だと思います。

  • アイメイクに注意!

  • アイメイクにはたくさんの種類があり、女性にとってもアイメイクすることは当たり前になっています。目元に立体感を出す効果があるアイシャドウや、目の形をくっきり大きく見せるアイライナー、まつげをふさふさに見せて目元をぱっちり見せる効果があるマスカラつけまつげなどがあります。
     アイメイクの中には、酸化鉄が含まれているものが多く、磁気を使用する検査(MRI検査)でアーティファクト(異常な結果)が生じたり、発熱することで火傷を負ったという報告があります。
     MRI検査時には、貴金属製品だけではなく、アイメイクなどの化粧にも気をつけてください。病院によっては、検査室で拭き取りメイク落としが用意されてアイメイクを落とすことが義務づけられています。

入院中の暇つぶし

手術のために入院されている患者さんにとっては、術後の状態がよくなり、自分で身動きができるようになると、一日が非常に長く感じます。また、治療のために入院されている患者さんも同様で、治療が落ち着くと暇な時間をどう過ごそうか、退院までが待ち遠しい日々です。

準備もなくできる暇つぶしといえば、テレビや散歩くらいです。テレビも、テレビカードというものを購入しなくては見ることができない病院がほとんどで、お金がかかるため、一日中「暇だからテレビでもつけよう」という気軽な気持ちにはなれません。
 また、大きな病院だと、図書室があるところもあります。最近では、スターバックスなど、コーヒーショップがある病院も少なくありません。食事や飲食制限を守って、ちょっとした息抜きに利用するのもいいでしょう。それを、一日の楽しみのひとつにしている患者さんもいらっしゃいました。

持っていくと、暇つぶしに便利なものはたくさんあります。

※病院によっては、持ち込み禁止のものもありますので、事前に確認しましょう。

●ポータブルTV(携帯テレビ)

病院のテレビは、テレビカードを買わなくては見れませんが、自分でポータブルテレビを持ち込めば、テレビカードは必要ありません。好きなだけテレビを見ることが出来ます。その際、必ずヘッドホン(イヤホン)を一緒に用意することを忘れないでください。

●DVDプレーヤー

DVDプレーヤー、イヤホン、DVDを持ち込み、他の患者さんの迷惑にならないよう配慮して楽しむ患者さんは多くいらっしゃいます。
 おすすめは海外ドラマです。展開が速く、長編シリーズが多いので、見入ってしまうのもよくわかります。
 しかし、無意識に集中し、朝から夜まで見てしまうことも少なくありません。いちにちに見る時間を決め、1ストーリーごとに休憩や院内の散歩をして、同じ姿勢や集中する時間を長くとらないように注意しましょう。

●タブレット

最近では、ネットの環境が整っている病院がほとんどです。事前に確認しておくとよいでしょう。DVDプレーヤーがなくても、タブレットやスマートフォンで動画配信サイトを利用し、映画やドラマを鑑賞することができます。お試し期間があるサイトもありますので、短期の入院であれば、無料でお試しの鑑賞ができます。

●読書

日常では、仕事に追われて気になっている小説を読む時間がない人は少なくないと思います。このような機会に、じっくり読書を楽しむというのもいいでしょう。図書館を利用すれば、お金もかかりません。
 但し、同じ姿勢で何時間も文字を読むのは、体への負担が大きいので、1時間おきに休憩をとり、院内を少し散歩するなど、無理のない範囲で体を動かすことも取り入れてみましょう。

●資格取得

退院したら、仕事に戻って今まで以上に頑張りたい人、新しいことを始めたい人など、病気を克服した後のキャリアアップを考えている人もいるでしょう。
 入院中に新しい知識を得るため、目標を持ち勉強する方もいらっしゃいます。事前に、取得したかった資格、勉強したかった分野を決めておきましょう。

●ラジオを聴く

テレビは、テレビカード等で有料の病院が多いのですが、ラジオはスマートフォンでも聴くことができます。
 普段、ラジオを聴かない方でも、一度試してみてください。意外と面白い番組があったりします。リスナーがメッセージを送るコーナーなど、ラジオ番組に参加できるものもあります。
 入院中にラジオを聴くようになり、その後もラジオを聴くことが習慣になった方もいらっしゃいます。他の方と同室の場合は、迷惑にならないようイヤホンを利用しましょう。

入院中の外出・外泊について

体調がよくなり、入院生活に慣れてくると、病院の外が恋しくなりますよね。家族と一緒に過ごしたくなったり、また、服が足りなくなって家に取りに帰りたくなったり、家にある本が読みたくなったりすることもあると思います。
 心身共に良好な状態になれば、医師の許可を得て、外出・外泊をすることができます。病名や状態にもよりますが、基本的に外泊は2泊3日までということが多いです。
 外出・外泊を希望する際は、看護師や医師にその旨を伝え、外出許可願(外泊許可願)を提出します。外出許可願・外泊許可願は、「行先」「理由」「連絡先」を記入します。ほとんどの患者さんが「理由」について悩まれていますが、「気分転換」でいいのです。

ただし、いくら気分転換でも遊園地や広すぎるショッピングセンター、ハイキングなど、体を動かしすぎることは控えましょう。また、ドライブなどで遠方に行くことも控えましょう。
 外出・外泊先で体調が急に悪くなることがないともいえません。無理のない程度で、心がリラックスできる時間を過ごしましょう。

【重要なこと】

  • 外出・外泊の前には、必ず看護師に声を掛けましょう。
  • そして、戻った時にも、必ず看護師に声を掛けましょう。
  • 外出(外泊)中に起きたことについて、必要があれば医師や看護師に相談してみましょう。
入院中の外出・外泊について

入院中のトラブル

入院は病気を治療する場ですが、共同生活をすることにもなります。特に大部屋の場合は様々なことで同室者に気を使います。病気で入院しているため、入院中は普段と違い、気分が落ち込んだり、イライラして神経質になります。
 また、不安や入院中のストレスから普段気にならないことが目に付いたりもします。自分はそのように思っていなくても、気がつけば些細なことが気になるなんてこともあります。

1.様々なトラブル

  • イヤホンを外してテレビを見る
    小さな音でも、病室は静かなので聞こえます。
    テレビだけでなく、携帯電話で動画を見たり、DVDプレーヤーを私用したりする際には必ずイヤホンをつけましょう。
    気がつけば、音漏れしてるということもありますので、音漏れのしないイヤホンや音量を心がけましょう。
    また、「ははは」と声を出して笑うなど、イヤホンをしていると無意識にやってしまいがちです。気を付けましょう。
  • 病室で携帯電話を使用する
    入院になった際は、携帯電話の使用時間や場所を確認しておくと良いです。
    病室で通話はせず、規則に従って使用しましょう。
    また、着信音もマナーにし、音を出さないように気をつけてください。
    少しだけなら構わないだろうと使用したくなるかもしれませんが、同室者に不快感を与えてしまいます。

  • いびき、歯ぎしり、寝言
    これらは、一度気になりだすと眠れなくなる方も多いのではないでしょうか。
    しかし、困ったことに、自覚して気をつけたからといってやめれるものではありません。

    気になって眠れない人は、耳栓やアイマスクを持参して対応しましょう。

    反対に、自分がいびきがひどく迷惑をかけたくないと言う場合は下記のような方法を検討しましょう。
  • ・個室を希望する
    お金がかかりますが、他人を気にせず、就眠できます。
  • ・耳鼻科にかかる
    鼻づまりが原因の場合もあります。
  • ・マウスピース
    歯ぎしりの場合は歯科で作成し、はめることで、防ぐことができます。

  • 消灯後の過ごし方(手元のライトをつける、テレビを見る)
    病院の消灯時間が早くて眠れないという話はよく聞きます。わたしが入院した病院も消灯が午後9時でした。毎日そんな早い時間に眠れるはずもなく、消灯時間を守って早くに寝たとしても、今度は朝早く、というより夜中に目が覚めてその後、寝れないなんてこともありました。
    他の方も消灯後から寝るまで、携帯電話(ネットなど)を使用したり、テレビを見たり、読書をして眠気を待つという方がいらっしゃいました。

    ここで注意していただきたいのが、手元の灯りやテレビ画面がチカチカ光ることです。部屋が真っ暗な中でライトが光ると気になります。
    では、何時までであれば視聴してもかまわないかとなると、はっきりした線引きはなく、使用時間を決めていない病院も多いかと思います。
    その場合は、消灯後の一時間までを目安に考えると良いです。遅くても日付が変わる前には使用をやめましょう。
    もし、看護師などスタッフから注意をされた場合は真摯に対応することが望ましいです。

    部屋が明るくなることで寝れないという方はアイマスクを持参しておくと良いでしょう。100均でも売っています。

    夜中や朝早く目が覚めた時は、起床時間まで静かに過ごしましょう。

  • パソコンのキーボード音、マウスのクリック音
    パソコンを使用する場合、キーボードの音やマウスのクリック音がします。
    仕事をしたり入院中の時間がある時だからこそできることをしたり様々ですが、他人に迷惑をかけるかと思うと必要最低限の利用にした方が良いでしょう。
    音が静かなマウスもあるようなので、インターネットで探してみるとよいでしょう。


  • 見舞い客がうるさい、気になる
    具合が悪く寝込んでいる人にとって、他人の話し声は頭に響きます。静かに休みたい人もいるでしょう。
    お見舞いに来られている方と長時間病室で話すのは避けたいです。
    また、回診時に病室内に見舞い客がいることが気になる場合もあります。
    できるだけ聞かれたくない人もいるため、見舞客が来られた場合は、談話室に移動する配慮が必要です。
    話す声の大きさ、見舞客の人数、滞在時間、子供への配慮も考えましょう。

  • 同室者との会話
    話をする時は、相手の方が病状などについて話さない限り、病気について聞くことはやめましょう。自分から病気の話をする際も、不安を話すことによりお互い助け合える程度なら良いですが、憂鬱な気分を延々と話してしまうと、聞いている相手は辛くなるものです。
    話す内容や対応は考えましょう。
    また、同室者同士で話される(4人部屋で2人で話されるなど)場合は、長時間話されるのであれば、談話室に移動される方がよいでしょう。

  • 他人の世話をする
    20年ほど前には同室者の人たちが助け合っていました。しかし、現在はそのような光景はほとんどなく、相手の為を思いした行動が反対にありがた迷惑となってしまうことがあります。
    関わって欲しくない人は、普段からカーテンを閉めていますし、積極的に話しかけても来ません。相手の様子を伺いながら接するようにしましょう。
    年配の方と若い方とでは、入院中の常識も違います。

  • 話したくないときに話しかけられる
    話しかけられたくない人は、カーテンを閉めています。どちらかというと最近はカーテンを閉めている人の方が多いのではないでしょうか。
    もし、同室者に話しかけたい場合は、相手の行動など見ながら話しかけるタイミングを伺いましょう。
    話す内容もまずは、共通で使用するお風呂、トイレ、売店などの場所や利用方法について話をすることから始めると良いです。
    いきなり病気のことについて聞くことは避けてください。

  • 大きな物音を立てる
    カーテンを閉めれば自分だけの空間ができて、個室のように思いますが、もちろん壁ではないのでよく聞こえます。昼間でも大きな音は立てないよう配慮した方が良いです。
    戸や棚を勢いよく閉めるなど大きな物音を立てることは避け、できる限り静かに開閉しましょう。
    特に他の方が寝ている間は歯磨きなど音を立てることは避ける、もしくは部屋の外にある洗面所等に行くようにしましょう。

  • 音に関すること
    騒音は単に音の大きさだけではありません。最初に書いたようにその時の状態にもよります。また、同じ音でも、病院という環境は日中より夜間の方が静かな為、音が響きます。
    上記に列挙したものの他に、下記のような音があります。
  • ・移動の際のスリッパでペタペタ歩く足音。特に夜中トイレへ行く時。
  • ・ドアの開閉。
  • ・洗面所で水を流す音。うがい。
  • ・夜中お腹が空いてお菓子を食べる。ビニールのお菓子袋を触る音。
  • ・冷蔵庫をガサゴソいじる。

  • 音そのものより周囲を配慮しない無神経さにいらだつ人は多いでしょう。

2.トラブルへの対処方法

  • 看護師へ相談する
    上記のようなことで困っている場合は、看護師さんに相談しましょう。
    自分が神経質なだけかもしれないなど思わず、相談すると、似たような相談があり、対処してくださることもあります。また、ストレスについて話すことで気持ちも落ち着きます。
    看護師さんに伝えて、何も変わらなければ、主治医に相談しましょう。 直接相手に言うことは、決してオススメしません。
    角が立ちますし、お互いにヒートアップして言い過ぎた、なんてことになりかねません。
    また、移室できず引き続き同室で過ごさなければいけない場合は療養しづらくなります。

  • 部屋替えを希望する
    看護師さんへ部屋替えをしてもらえるように頼みましょう。
    自分か相手、どちらが移動になるかは分かりません。
    また、満室など、状況によっては、希望しても無理な場合があります。

  • 個室を希望する
    大部屋でトラブルとなることが多いと思います。
    他人を気にせず、自分のペースで療養されたい方は、個室を希望しましょう。
    個室利用時は、差額(別途料金)が必要となる場合があるので、必ず確認が必要です。

トラブルを起こさず円滑な人間関係を築くことは、お互い入院生活をストレスなく過ごすための方法です。過度のストレスになると療養できません。
 共同生活の為、基本的には病院の規則を守り、注意されたら真摯に対応するという姿勢が大切です。
 同じ行動をしても、その時の自分の体調や相手との関係性によって受け止め方が変わります。ジロジロ見られていると思うのか、視界に入っているだけと思うのか。「大変ですね」という一言が、嫌味に聞こえるのか、ただの会話で終わるのか。特に入院が長期間になる場合は、病院の生活に慣れないとストレスが溜まる一方です。
 できる限り、ストレスが少ない入院生活を送りたいものですね。

【入院中の実際にあったトラブル】

私や友人が体験したトラブルをまとめました。

  • 同室者のいびき
    私は、入院してすぐ同室者のいびきに悩まされました。いびきがうるさく眠れないという経験をしたことがなく、どのように対処したらよいか分かりませんでした。はじめは気にしないようにとなんとか寝ようとしましたが、いびきは結構ひどく眠れない日が続きました。そのため、私の場合は、自分の部屋を替えてほしいと個室を希望しました。しかし、運悪くそのとき個室が空いておらず、我慢することになりました。その間、眠れないときは睡眠導入剤をもらい寝た日もあります。数日後、別の大部屋に空きが出たようで、部屋が替わり、いびきに悩まされることはなくなりました。自分が部屋を移動することに疑問も感じましたが、その部屋では、私だけが寝られず、他の方は寝られているようだったので、私が替わったのではないかと思っています。

  • 隣人の存在
    自分より後から入院してきた方がとても明るく、社交的で、病室でもよく他の方に話しかけていました。その方が入院して来るまでは病室も静かだったのですが、その方の話し声がとても気になり、入院しているにも関わらずしんどく感じました。声のボリュームや話す時間帯などきにしておらず、朝早い時間から話し始めたり、何時間も会話していることもありました。
    私が話しかけられたときは「しんどいので」とお断りすると了承してくれました。自分がしんどいときに話しかけられると、それがストレスになるため、嫌なときは断っても良いと思います。
    ちなみに、個室に入院した友人の話を聞きましたが、個室でも隣の人の声が聞こえてきて気になったそうです。病院の構造にもよるかとは思いますが、周りは静かなのでよく響くようです。
    音に関していうと、パソコンのキーボードを打つ音や、夜中同室者が起きて歩く音が気になりました。私は音楽やラジオを聞いたり、テレビを見て気を紛らせていました。しかし、夜中起こされるのはしんどかったです。また、同室者が夜間ポータブルトイレを使用しており、用を足す音は特に不快に感じました。こればかりはどうすることもできないので、極力また眠れるよう努めました。

  • お金の貸し借り
    お金の貸し借りは入院中でなくてもトラブルの元です。売店に行ったときや何かを購入するとき、安易に他人にお金を貸し借りしないようにしましょう。また、時間が経ってから、返した・返してないと水掛け論になります。双方の関係性など考慮して判断しましょう。気持ちよく入院生活を送るためにもお金でのトラブルは起こさないようにすることが一番です。

  • 大部屋の病室での面会
    面会の時は入院している私自身も気を遣いました。排泄や入浴以外はベッド上で過ごすよう医師から言われていましたので、面会も病室でした。病室は静かだったので、話し声には気をつけていましたが、他の方がどのように思っているか心配になりました。一方で、隣のベッドの面会者が仕切りのカーテンの隙間からこちらを覗いていたときはとても不快でした。隣にどんな人が入院しているのか知りたかったのかもしれませんが、カーテンを閉めていたので気持ちをくみ取ってほしいと思いました。この時ばかりは、お金がかかってもいいので、個室に移動したいと思いました。

  • エアコン
    私が入院したのは夏の蒸し暑い時期だったのですが、かなりエアコンが効いていました。同室者の一人が暑がりだったのかエアコンの設定温度が低く、常に寒かったです。ベッドの場所によっては冷暖房の空調が直接きたり、流れるところもありましたが、私は幸いその位置ではありませんでした。大部屋では、空調の調節が難しく冷えすぎたり暑すぎたりすることがしばしばあります。ある程度自分で調節出来るように薄手の毛布やタオルケットがあると便利です。


  • 女性のグループ
    ささいな事ですが、病棟内で女性同士のグループが出来ており、何かと誘われたり話しかけられたりして対応が大変でした。入院中はほぼ毎日顔を合わせるので気を遣いました。女性特有の集団行動が苦手な人にとっては、個室の存在は非常にありがたかったです。

 

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